半分購入をどう考える?いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンド

クラウドファンディングには出資型や購入型など、いろいろなタイプがあります。私がよく利用しているミュージックセキュリティーズは基本的に出資型で、事業者は集めた資金で投資を行い、黒字が出れば分配される仕組みです。

その中で最近現れたのが「いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンド」。このファンドはミュージックセキュリティーズのサイトの説明によると、以下のようになっています。

1口のお申込金額30,000円(取扱手数料抜)につき、15,000円が出資金として、15,000円がいわて門崎丑牧場のお肉セット(卸価格で15,000円相当、税・送料込)購入分として営業者へ支払われます。

つまり、ファンドを15000円分購入するには、15000円分の牛肉の購入が必要であり、いわゆる投資家特典はありません。食べ盛りの男の子を二人抱える我が家は通常近所のスーパーでアメリカ産やオーストラリア産の牛肉を購入しており、牛肉を15000円分一度に購入することは、クリスマスや正月でもまずありません。

私がミュージックセキュリティーズに期待するのは、あくまで投資であり、投資を通しての事業者の支援です。投資家特典として牛肉を頂けるのなら、3千円分であってもありがたく頂戴し、迷わずこのいわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンドファンドに投資すると思います。

私は肉のファンドには通常5口とか投資しますが、このファンドに投資したら強制的に75000円分の高級牛肉を購入せざるを得なくなってしまいます。そんなに購入してどうしますか?

私は購入型の他のクラウドファンディングは、稀にしか利用しません。本当に欲しいものがあるか、思い入れがあって応援したい事業者である場合だけ。ミュージックセキュリティーズは、割り切って「投資型」に絞っているので継続して利用しているのが実際です。投資先の倒産が多いにもかかわらず、です。

ミュージックセキュリティーズとしては自社の営業や事業拡大もありますから、いろいろなタイプのファンドを揃える、というニーズはもちろんあることでしょう。そしてこのファンドに投資している人がそこそこいることも事実です。でも、私のように通常複数口を投資する投資家は、「ちょっと違うなあ」と思わざるを得ません。せっかくの牛肉ファンドですが、いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンドは投資を見送ることにしました。