ソーシャルレンディング AQUSHの特徴

ソーシャルレンディングAQUSHの利用を始めました。始める前の説明を読んだだけでは飲み込めなかった特徴がだんだんわかってきました。ツイッターで関係者の方に直接尋ねた部分もありますが。

まずAQUSHに融資を申し込んだ借り手(ボロワー)は、AA、A、B、C、D、そして投資不適格のいずれかにランク付けされます。投資不適格はもちろん投資対象にならないわけですが、それ以外の方はAAが一番高ランクでDが一番リスクが高いグループとしてランク付けされます。

一方、貸し手は、投資しようとする格付けと利率を選んで申し込みます。例えばBランクで7%を希望、など。

借り手と貸し手のマッチングをどのようにするのか、と思っていたのですが、基本的に各ランクの中で、低利で提供されているレンダラーの資金から貸し付けられていくようです。つまり、自分がリスクとリターンを考慮してBで7%を選択したとしても、他の貸し手がBで6%で申し込んでいたら、そちらが優先的に貸付されます。

誰しも高利で貸し付けたいわけですが、欲を出して高利回りを狙うと、自分の資金がちっとも貸し付けに回らない、という事態に遭遇するわけです。

貸付に回らなかった資金は、他のランクや利率への投資に振り返ることができますから、貸し手の側も状況を判断して運用できる仕組みです。なお、現在どれくらいの利率で貸し出しが行われているかは、ヒートマップという一覧表を使って確認ができます。

さて、そこで問題になるのは借り手と貸し手のバランスが悪い場合。要は借り手と貸し手の量が均衡しない限り、借り手市場、貸し手市場に流れがちになります。

貸し手の側からすると、借り手の数や金額が十分でないと、貸し手の中に競争が起こりますから、低利でも貸しちゃえ!という人が出てきて期待できる金利は下がってしまいます。金利を下げればその分リスクを吸収する力は弱まってしまいますが、競争が起きると合理的な判断をできなくなる人もいることでしょう。

というわけで、もし借りるなら借り手市場の時、貸すのなら貸し手市場の時がよい、というのが戦略ですね。

しかし、市場メカニズムを使って借り手と貸し手を結び付けるAQUSHの仕組み、十分な借り手貸し手が確保できるようになったら、非常に面白いと思います。